180㎡を超える広いリハビリ室には15名の理学療法士とリハビリ助手が在籍し、来院されたすべての方に対して、高い技術と温かい心を提供し、“安心”と“満足”を得ていただけるよう日々全力で取り組んでいます。
リハビリテーションの流れ
医師の指示のもと、専門知識をもつ理学療法士が痛みや機能の改善を行います。
痛みの時期や原因によって対応は異なります
痛みには、急性痛、慢性痛があります。
また痛みの原因は、患部の場合と、患部外の影響を受けている場合があります。
時期や原因を間違えると、痛みが悪化したり、長期化したり、なかなか効果が出ないことがあります。
急性の痛み (鋭痛、ズキズキした痛みなど) |
慢性的な痛み (鈍痛、動かすと痛いなど) |
患部の治療
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痛みの原因への治療
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慢性的な痛みに対する運動療法
長年の生活習慣や痛みをかばった動作は、筋肉のバランス崩し、次第に身体を歪(ゆが)めます。
身体が歪(ゆが)むと首・肩・腰・膝などの関節はねじれスムーズに動かなくなります。このねじれた関節に日々の生活による反復した力が加わることによって痛みが生じます。
また痛みや不安が長期化すると、患部への負担だけではなく、自律神経が不安定となり、血流不全や精神面に対しても悪影響を及ぼし、痛みの悪循環を招きます。
当院では、理学療法士による個別運動療法(予約制)にて、
①血流を改善する
②筋肉のバランスを整えて関節がスムーズに動くように戻す
③姿勢や動作を修正する
などの治療を行い、痛みの悪循環を断ち切っていきます。
さらに4種類の簡単な機器によるサーキット運動で、
健康な身体の基礎となる
①背骨の柔軟性
②踏み返す力(基礎筋力)
の向上を促し、慢性的な痛みを根本から治療致します。
予約なく行うことができ、所要時間は20分程度です
(※初回指導のみ予約制)
“背骨の柔軟性”と“踏み返す力”
◆“背骨の柔軟性”の大切さ
背骨は周囲の筋肉によって支えられることにより、通常S字にカーブしています。
この筋肉に支えられたS字構造により、
①力を効率良く伝える
②衝撃をうまく吸収する
③バランスを良くする
④十分な血液を全身に送る
ことが可能となります。
しかし、長年の習慣(使い方の癖)や生活環境などによって柔軟性や筋力が低下すると、S字構造は崩れてしまいます。
バネのようであった背骨が固い棒状の構造に変わってしまい、本来の働きを失うことによって、首・肩・腰・膝などの痛みや血流不全などを招くことが少なくありません。
◆“踏み返す力”の大切さ
踏み返す力とは、体幹(腹筋・背筋)と下肢(脚)の筋力を合わせた、身体をしっかりと支えるための力です。
また踏み返すためには、体重がかかった(力が加わった)ことに反応して瞬発的に力が入ることも大切です。
30歳を過ぎると筋量は減少し始めると言われます。
神経の伝達も血流不全や神経損傷、また使用頻度の低下によって徐々に悪化してきます。
物を持ち上げる、立ち上がる、階段の昇り降りなどを痛みなく行うためには、
①基礎筋力
②瞬発的な反応
を改善していくことがとても大切です。
2本の柱で慢性的な痛みを根本から治療します!
定期的な身体チェック
当院オリジナルの評価用紙を用いて、定期的な身体チェック(評価)を行っています。
【チェック項目】
・体組成測定器
(体重、筋量、脂肪量など)
・筋力
・柔軟性
・バランス など
スポーツ障害に対する運動療法
当院ではスポーツ障害に対する運動療法も積極的に行っています。
ぶつけた・ひねったなどの外傷ではなく、
徐々に出てきた痛みの多くは『使いすぎ症候群』です。
これはある部位に修復能力以上の負担が加わり続けた結果起こる障害です。
急性期の治療では、運動量を抑えて患部を休ませることや、物理療法による深部血流の改善などが大切です。患部の損傷が強い場合は、テーピングやサポーターにより固定し、患部にかかる負担を和らげます。
またスポーツは反復動作が多いため、身体の使い方(癖)を修正することも大切です。
リハビリテーション科では、損傷した組織の修復を促す患部治療と並行して、身体の使い方(癖)などをチェックし、怪我に至った原因を探り治療致します。
不安なく復帰して、長く安全にスポーツを楽しみましょう!